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スタディーツアーに行くまでの手順・参加方法

国際協力
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途上国を訪れてみたいけど、どうやって行けばいいんだろう…。一人で行くのは不安だし、どんな準備が必要かも分からない。

途上国への渡航やスタディーツアーへの参加は情報が多くなく、心配が多いですよね💦。国内で支援活動やボランティアをやっている方や、海外・途上国に興味があるけど不安が多くて一歩が踏み出せない方も多いのではないかと思います。
そこで、実際に大学で途上国の教育支援ボランティアを行っていた時にラオスのスタディーツアー(以下スタツア)に突撃した経験から、

  • スタディーツアーはどうやって探す?値段の相場は?
  • 危険ではないの?
  • 持ち物は何?
  • 言葉は通じるの?

といった疑問に答えていきます。この記事を見てスタツアに参加する人が一人でも増えたらいいなと思います。

そもそもスタディーツアーとは?

そもそもスタディーツアーとは何なのか。スタディーツアーとは、主に開発途上国を訪問して現地で活動するNGOや国際機関などの活動を視察・体験することで、現地の文化や課題に触れ、理解を深めるためのツアーです。海外旅行ツアーのような認識とはだいぶ異なるので注意してください。

スタディーツアーにもさまざまですが、「現地の活動を実際に視察・体験する」というのが大前提です。私が参加したツアーは比較的短期で、視察メインでしたがもっと長期でインターンのようなものもあります。

途上国への支援活動に興味がある、または支援活動をしている方などが、現地の事情をより理解するような目的で行われます。

スタディーツアーの探し方・値段など

探し方

スタディーツアーの主な探し方の例は以下の通りです。

  • 個人で参加するなら:ネットで探してみる・国際協力をされている方に尋ねてみる
  • 団体に所属しているなら:所属団体、関連団体に確認する・支援団体を探して問い合わせる

ネットで探す場合、具体的には有名どころをいくつかお伝えします。
厳密にはスタディーツアーとは違うのかもしれませんが、JICA様の「青年海外協力隊」。これは募集要項などもあるしっかりした活動です。自分の専門分野などを活かし、現地で2年間活動します。その間の生活費などを賄うためのお金も支給されます。20~69歳までの方が応募でき、選考・訓練を経て渡航します。事前にある程度選考などのための準備が必要な募集です。(参考文献*1)

もう少し気軽に参加できるもので言うと、HISエコツアー様の「海外国内スタディーツアー・ボランティア・インターンシップ」のページがあります。ここには様々なツアーがありますので、行きたい国や携わりたい分野がすでに決まっていれば比較的簡単に候補が見つかると思います。体験談のページもあるので具体的にどのようなことをするのかもイメージが湧きやすいです。
この他にも様々な団体で実施しているので調べて比較検討してみましょう。(参考文献*2)

また、支援団体に問い合わせる場合、よりスタディーツアーの質を求める方や、支援先、支援方法にこだわりがある方はこの方法がよいでしょう。
ただ、この方法は個人でやるというよりも、所属団体などで関りがあったり、寄付経験がある団体が団体規模でNGO様と一緒にスタツアの企画をする、といったイメージが強いです。
いくつか寄付先におすすめのNGO様を紹介する記事も書こうと思いますのでそちらも参考にしてください。(その記事ができ次第こちらにもリンクを載せます。)しかし、その団体がツアーをしている、または承諾してくれるということではないのでご注意ください。

値段の相場

正直なところ、渡航先、渡航期間によりますので一概に「〇円!」と断定することはできませんがいくつかの例をお伝えいたします。(ツアーの代金です。現地での生活用品などは別途料金が必要な場合もあります。)

国・地域の例期間の例値段
東南アジア短期(1週間程度)15~30万円程度
アフリカ短期(1週間程度)50~70万円程度
南アジア・中東短期(1週間程度)20万~40万円程度
東南アジア・南アジア中・長期(2週間以上)60万以上
アフリカ中・長期(2週間以上)80万以上

価格はおおまかに「東南アジア<南アジア・中東<アフリカ」、といった具合になっています。
スタディーツアーという形では、あまり数ヶ月単位での長期のものは少なく、大体1週間、長くても20日以内であることが多い印象です。もし数ヶ月単位の長期で渡航したい場合はインターンシップや青年海外協力隊などに参加しましょう。

また、航空券も一緒になっているツアーもありますが、そうでないこともあります。その場合は自分で取る必要があり、値段は別途かかることがあります。自分で取るときは、ネットが無難です。スタディーツアーでは農村部やマイナーな空港を利用することもあり、旅行会社などでは対応していないケースもあるからです。

危険ではないの?

当然海外に、途上国に行くわけですから危険性はあります…💦。
具体的にどのような危険がどれくらいあるのか、どう対処すればいいのかについて、危険の種類ごとにお伝えします。

衛生面・感染症などの危険

途上国では特に衛生面での危険が多いです。食べ物や飲み物でおなかを壊す人は非常に多いと思います。シャワーやトイレの床などもキレイとは限らず、部屋も土足なことが多いので室内用の靴やサンダルは必ず持っていきましょう。また、感染症も日本よりはるかにリスクが大きいです。その国で流行している感染症を事前に調べて、ワクチンはもちろん、薬や虫よけスプレーなども持参するとよいです。服装はなるべく肌の露出を避けるものが無難です。
特に数時間以内に治療しなければ命に関わるような感染症もあるので、事前に知っておきましょう。
外務省の「海外安全ホームページ」の感染症情報や医療事情などには必ず目を通してください。

治安による危険

行く地域にもよりますが、少なくとも日本よりも危険は多いです。私も以前行ったラオスの農村部などはみなさん優しく治安も悪くなかったですが、スラム街があるような場所や近くで紛争があるような地域などは特に注意が必要です。盗難やぼったくりも気を付けなければなりませんが、命に関わる危険もあります。ずっと現地で活動していて慣れている方でも、銃撃される事件が起きている国もあります。
そのような危険な地域には近づかず、絶対に一人では行動しないようにしましょう。
以前、スタディーツアーで日本の学生がスラム街に行き亡くなった事件がありましたが、スタディーツアー自体や支援活動自体を問題視するような声も上がりました。自分たちの身はもちろんのこと、国際社会のためにも十二分に気を付けましょう。
治安に関しても、外務省の「海外安全ホームページ」に情報が記載されています。必ず確認してください。

インフラの危険

途上国では設備にも危険があることがあります。例えば道が陥没していたり、車やバイクの交通量がすごかったり、エレベーターなどが壊れたりすることもあります。ホテルの鍵がうまくかからなかったりもするので、都市部やホテルでも気を抜かず、周囲をよく見て行動しましょう。

トラブルに巻き込まれた際の危険

治安とも関わってきますが、その他にも様々な危険があります。
何かトラブルに巻き込まれた時はなるべく抵抗しないようにしましょう。また、現地の警察官も過度に信用しない方が良いです。特に問題ないようなことで話しかけられ、罰金を騙し取られるというケースもあります。その場合、ツアーのスタッフや日本の大使館などに連絡して助けを求めるのが賢明です。

これらの危険を事前に知っておき、現地でも気を付けてツアーを堪能してください。
繰り返しにはなりますが、外務省の「海外安全ホームページ」をここにも貼っておきます。必読です。(参考文献*3)

持ち物は何?

着替えなどの必需品を除き、海外、途上国に特に持って行った方がよいものを紹介します。

  • パスポート
  • 貴重品の盗難防止用のバッグ
  • 航空券Eチケットの控え
  • 入国関連の書類(ビザや予防接種の証明など)
  • 各種重要書類のコピー
  • 虫よけスプレー(ディート濃度30%以上)
  • 室内靴・サンダル
  • タオル
  • シャンプー・ボディーソープ
  • ティッシュ・トイレットペーパー
  • ビニール袋
  • コンセントの変換プラグ
  • 常備薬など
  • 下剤・鎮痛剤など
  • 懐中電灯
  • ポケットWi-Fi

薬に関してですが、下剤や鎮痛剤は現地で衛生面による腹痛や下痢を起こした時のものです。ここで注意なのが下痢止めは可能な限り飲まないことをおすすめします。というのも、下痢を止めてしまうと、体の中の毒が抜けず、今度は別の病気にかかってしまう可能性があるからです。痛みを抑えるか、下剤でとっとと出してしまいましょう。

タオルやシャンプー、ティッシュ、トイレットペーパーなどは現地にない場合がありますので持って行った方が良いです。
コンセントは、海外では日本のものと穴の形状が異なります。いろいろな形状のものに対応できる変換プラグがあるので持っていない方は購入をおすすめします。
途上国では通信状況が悪かったり、様々な施設にWi-Fiがないことの方が多いです。ポケットWi-Fiがあった方が安心かと思います。

言葉は通じるの?

基本的には通じません💦。
現地語を習得していくわけではないので、スムーズに現地の方と意思疎通を図るのは難しいと思います。(特定のインターンシップや青年海外協力隊では現地語を学習していきますが。)
しかし、スタディーツアーでは通訳してくださるスタッフさんがいらっしゃったり、英語が少しだけ通じたりということがあるので英語がある程度話せれば問題ないです。
言語が話せないからスタディーツアーは断念…ということはしなくていいと思います。
あと、現地の方は身振り手振りや雰囲気ですぐ打ち解けてくださる方が多いです☺。気にせず行ってみましょう!

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました!みなさんがスタディーツアーに参加する足がかりになれていたら嬉しいです。

これからツアーに参加される方の旅が素敵なものになることを願っています。

参考文献

〈お問い合わせ〉

    ※お問い合わせ後のメールが迷惑メールボックスに入る場合があります。返信メールが来ない場合はそちらもご確認ください。

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