はじめまして!
NPO法人STUDY FOR TWOという団体としてラオスに渡航した際の体験記です!国際協力やスタディーツアーに興味がある方などに向けて、ラオスの文化や現地の雰囲気をお伝えできればと思います。スタディーツアー(以下スタツア)のスケジュールを紹介しながらラオスの文化・生活をメインにお伝えします。
本当は教育課題の話も詳しくしたかったのですが、だいぶ長くなりそうなのでそれは別でまとめようと思います。他の記事もぜひご覧ください!
プロフィール
NPO法人STUDY FOR TWOという学生団体で4年間活動し、代表も務めておりました(現在は引退しました)。「すな」と申します。
STUDY FOR TWOは、「勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界に」という理念で活動する途上国への教育支援団体です。主に大学で活動している団体なのですが、大学で使い終えた教科書を寄付していただき、それを安価に再販売することで得られた利益を途上国の教育支援に充てています。2024年現在ではタンザニアへの女子教育支援を行っています。
私は当時大学1年生のころ、2019年にスタディーツアー(以下スタツア)に参加しました。当時は支援先がラオスへの奨学金支援だったため、ラオスへ渡航しました。
このスタツアが国際支援の深みにドハマりするきっかけとなりました😂。もしこの記事を読んで「いいな」と思ったら、スタツアおすすめします(笑)。
渡航理由 ~なぜスタツアに?~
現地に行ったこともないのに国際支援活動をしていると話すことへの違和感
中学生のころから国境なき医師団のような活動にあこがれを持っており、大学では教育支援を行っているSTUDY FOR TWOに入りました。しかし、友人などに自分の活動を話すとき、現地のことを何も知らないにも関わらず「ラオスに教育支援しよるんよね」と話すことに抵抗を覚えるようになりました。そこで、まだ団体に入って数か月で不安もありましたが、やはり現地に一度行ってみようということでスタツアに応募しました。
自分たちが
- だれに
- どんな支援をしていて
- それがどのように役立っているのか
- なぜ支援しているのか
を知らないまま「国際協力をしている」ということに違和感があり、それを知りたいと思ったのが渡航の理由です。
スタツアのスケジュール
行った場所
ラオスのサバナケット県
日本 博多空港 → タイ ドンムアン空港 → タイ ナコンパノム空港 → 陸路でメコン川を渡りラオスへ
実はツアーで航空券を取ることになっていたのですが、直前に自分で取ることになり、慌ててチケットを取りました(笑)。不安だったので旅行会社に聞いてみたところ、ナコンパノム空港がかなりのマイナー空港だったようで、旅行会社の方も戸惑ってしまい結局自分でネットで取りました😂。
マイナー空港を使う時はネットがおすすめです。
ちなみに、このスタディーツアーは公益財団法人 民際センター様のツアーで、民際センター様は東南アジアでの奨学金支援を主に行っています。STUDY FOR TWOも過去に民際センター様を通して支援活動を行っておりました。
スケジュール
まず、出発前にメンバーの顔合わせや現地訪問で調べたいことなどの共有を行いました。教育支援団体なので、私は現地の教育課題を調べる計画をしていました📚。
前泊やツアー後に観光する場合などもありますが、ツアー自体は4日間です。
1日目
- 出発・移動
- 到着・民際センター様と合流
- お店で夕食
- ホテルへ
- ミーティング(今後の流れなど共有)
ラオス入国
まずは初日です。まさかの現地合流だったのでドキドキでしたが、無事ドンムアン空港で同級生と合流することができました…。その友人は初海外がラオスだそうで、空港でかなり苦戦しておりました😂。
ナコンパノム空港まで行くと、先輩や民際センターのスタッフの方と合流!陸路でラオスまで向かいます。タイからメコン川という大きな川を渡ればラオスです。ちなみにラオスの橋はJICAなどの協力で、日本の技術で作られたものも多いそうです。
陸路なため国境検問所を通ります。飛行機で書く出入国カードのようなものを書いて提出すると、思ったよりスムーズに入国できました。
ラオスに入国してまず最初に思ったことは、「道がすごいガタガタ」。私はあまり車酔いしない方ですが、車酔いする方は酔い止め必須かもしれません。
イッテQなどでよく見る、けもの道をロケバス〇時間みたいなことをやっている人を心から尊敬しました(笑)。
夕食・ホテル
夕食はお店で鶏肉を頂きました。現地スタッフさんのおすすめだそうで、確かに美味しかったです!それ以外にも、小さな籠に入ったお米が思ったより美味しかったです。見た目もかわいい。
ただ、すごい量のハエが飛んでいたのが気になりました😂。
ホテルに着いたらミーティングです。今後のツアーの流れなどを先輩が共有してくださいました。
ホテルはそこそこきれいで、ぐっすり眠れました。僕の部屋は大丈夫でしたが、若干鍵がかかりづらい部屋があったのと、シャワーでお湯が出ない部屋もありました。あと、これは海外あるあるですが、シャワーとトイレが一体になったものが多かったり、基本土足移動なのもあり、サンダルは持って行った方がいいでしょう。
そしてびっくりしたのが、廊下の床に何やらヒモが落ちており、よく見てみるとヒモではなくヘビでした😂。みなさんもヒモのようなヘビには気をつけてください。
2日目
- 学校訪問
- 学校で昼食・儀式(バーシー)
- 自宅訪問
- ミーティング(振り返り)
2日目です。朝ごはんはお店でフォーとラーメンの間のようなものを食べました。これが本当に美味い!私がラオスで食べたものの中で一番美味しかったのはコイツです。
豚と牛の両方で出汁をとってあり、ほんのり唐辛子の辛味。麺も柔らかすぎず硬すぎず、ちょうどいい感じでした。おすすめです✨。
ラオスはコーヒーが有名ですが、食後に飲んだコーヒーはかなり甘すぎました💦。ただ、ミルクと砂糖をものすごい量入れていたというだけで、豆はきっといい豆なんだと思います!作ってくださった方に感謝です。
学校訪問
さて、今回のツアーの大本命、学校訪問です。2日目と3日目で計2校の学校を回ります。2日目は小学校です。この小学校はもうとにかくフレンドリーで元気!ご飯を食べたらひたすらに子どもたちと遊びまくりました(笑)。
ご飯ですが、ラオスでは誰かを歓迎するときなどに、「バーシー」と呼ばれる伝統儀式を行うそうです。健康や、無事旅を終えられるように、などの祈りを込めてくださいました。子どもたちが私たちの手にミサンガをたくさん巻いてくれ、手の上に卵やお菓子のようなものを置いてくれました。そして、日本でいうところのお正月に飲むお屠蘇(おとそ)のような形でみんなでお酒を飲みます。このお酒は「ラオラオ」といってラオスでは有名なお酒だそうですが、40度近いそうで当時は唇に付ける程度でもヒリヒリした記憶があります💦。まるで水のように透明でペットボトルに入っていたので油断していました(笑)。みなさんも注意してください。
ご飯もたくさん用意してくださっており、美味しく頂きました。特に卵料理がおいしかったです。おいしい料理の中に1つ見慣れない料理が。なんと、コオロギでした💦。ラオスでは昆虫食は割と一般的なようで、子どもたちもパクパク食べていました。話には聞いていたのですが、改めてご対面すると私個人的にはあまり慣れていなかったのでびっくりしましたね。でも食べてみると意外とおいしいです。ポテトチップスみたいな印象でした。足が硬くて口に残るのと、食べるときに目が合うのだけがちょっとキツかったですが😂。もうこのころには周りのハエは気にならなくなっていました(笑)。
総じてご飯は美味しかったです!コプチャイライライ(ラオ語でありがとうございました)。
ご飯の後は校舎を見せてもらったり、子どもたちと一緒に遊んだりしました。校舎は平屋建てでだいぶ古い印象でした。この校舎は昔、日本の支援で建てられたそうです。ただだいぶ古いため設備や勉強道具も十分にはなさそうで、部屋も暗く、外が曇りの時などは黒板の文字が見えるのか疑問に感じました。
子どもたちはみんな非常にフレンドリーで、最初言葉が通じないのではと不安でしたが言葉はなくてもみんなすぐに私たちを受け入れてくれて、遊んでくれました。それはもうひたすら遊びました(笑)。
ボール遊びや追いかけっこ、ちょっと油断するとおんぶをせがまれたり、腕につかまってきたりして可愛すぎました。翌日は全身筋肉痛です(笑)。
日本から折り紙を持ってきていたので折り紙を一緒に作ったりもしました。ウクレレを持ってきて演奏している先輩もいました。楽しそうにしてくれてよかったです。ただ折り紙は難しそうでした。
楽しい時間を過ごせました。
自宅訪問
次は自宅訪問です。民際センター様のダルニー奨学金支援制度を受けている奨学生の自宅を訪問させていただき、インタビューします。欲しいものや、学校生活のことなど様々インタビューさせていただきました。
ほとんどの家庭が農業で成り立っており、基本的に自給自足だそうです。限られた収入で生活必需品を買っているそう。教育に回せる金銭的余裕は多くなさそうです。また、家から学校までが離れており、道も洪水などの関係で荒れていて危険なので自転車が欲しいと言っていました。確かに自宅訪問までの道中、スタッフさんが突然車を止めたと思ったら、トランクから木の板を取り出してきて車の前に設置し始めました。道路に洪水で穴が開いており、よくそうして簡易的な橋を作っているそうです。そんな道が通学路ではなかなか安心できませんよね…。自宅訪問では、教育以外にもインフラや金銭面など様々な課題を知ることができました。
3日目
- 学校訪問➁
- 学校で昼食・儀式(バーシー)
- 自宅訪問➁
- ミーティング(振り返り)
学校訪問➁
いよいよスタツアも後半戦。3日目の学校訪問は中学校です。少し申し訳なくなるくらいに盛大にお出迎えしていただきました。花束などもいただきました。(見ず知らずの大学生のために花束を作ってもらうために支援活動をしてる訳じゃないけど、子どもたちにとって花束を作ったりする時間も楽しいものだったらいいな…。)でもほんとに嬉しかったです!コプチャイライライ!(ラオ語でありがとう)
今回もバーシーでもてなしてくださいました。そして今回もしっかりコオロギ食べました(笑)。
今回の学校でも子どもたちはフレンドリーでした。今回は中学校で2日目の小学校に行った時よりも年齢が高いということもあり、スポーツを一緒にすることが多かったです。野球やバレーボールをしたり、あとはひたすら走ったりしました(笑)。
そして一番印象的だったのが、セパタクローです。みなさんセパタクローご存知ですか?簡単に説明すると、バレーボールの足バージョンです。足でサーブをし、3回で相手コートに返してボールを落としたら相手にポイント。これが難しすぎました。子どもたちが華麗にオーバーヘッドキックを決める様を見て「あ、自分たちは無理だな」と瞬時に悟りました。一応参加してみましたが足を引っ張りまくって終わりました💦。いい経験ではありました(笑)。
この学校は2日目の小学校よりはキレイで設備もありました。子どもたちもスマホを持っている人が多かったです。何人かとFacebookを交換しました。しばらくラオ語でメッセージがきていたので頑張ってなんとかやりとりしていました。(頑張ったのはGoogle翻訳ですが笑)
自宅訪問➁
この日も学校訪問の後、自宅訪問を行いました。
やはり、みんな共通しているのは通学手段が欲しいこと、将来できれば高校まで進みたいが金銭的に厳しいことなどが話に挙がりました。また、水も他の家から借りたりしている家庭もありました。その家は屋根もところどころ壊れていました。
一連のインタビューで最も感じたことは、「奨学金の寄付が本当に自分たちがすべき本質的な支援なのか」ということです。もちろん奨学金制度自体は重要で、必要な支援だと思います。こんなことを言うとキリがないのも事実ですが、奨学金だけでなく、将来設計まで見据えた支援を行わないと結局高校まで行けず、家の農業の手伝いに戻って新しい世代に交代するというサイクルは変わりません。それはそれでいいのかもしれませんが、子どもたちの選択肢を増やすという意味での教育の役割は果たされていないのではないかと私は思いました。
この日の振り返りミーティングで、一緒に行ったメンバーも同じような課題感を持ったようで、帰ってから支援先と支援方法の見直しをしたいという話になりました。
4日目
- 観光
- 帰宅
観光
ついに最終日です!この日はサバナケット県の街並みを見て、いくつか観光地を回って日本に帰りました。市場をまわり、お昼ご飯にアヒル肉を食べました。少し鴨肉などに似ていて甘い味でした。
他にも鍾乳洞の洞窟や野生の猿がいるスポットなど思ったよりたくさんの観光地を巡ることができて充実の一日になり、大満足です。
苦楽を共にした仲間とのお別れは寂しかったですが、無事日本に帰ることができました。
まとめ
だいぶ長くなってしまいました💦。最後まで読んでいただきありがとうございました!
みなさんがラオスの雰囲気や文化のことを少しでも知ってくれたら嬉しいです!!スタツアに興味を持ってくださった方は、スタツアの参加方法の記事も上げますのでぜひ参加してみてください!きっと素敵な経験になると思います。
私は日本に帰った後、「より必要な場所に、より必要な支援を提供する」という目的でチームを動かすことになりました。実際に支援方法も変更しました。それと、冒頭にも書きましたがより教育目線での課題感も詳しくまとめたいと思っています。よかったら見てみてください!
コプチャイライライ!!
※今回たくさんの写真を掲載していますが、民際センター様と一緒に行ったメンバーにはこの写真を使用する了承は以前得ております。
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