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就活でも役立つ!グループディスカッションのファシリテーターのコツ・進め方

スキルアップ
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ファシリテーションって難しいですよね💦。
就活のグループディシディアや、組織のミーティングなどで特に感じることが多いと思います。

ファシリテーション難しい💦。

意見出ないな…。あれ、喋ってるの自分だけ?

みんなの意見、どうやってまとめよう💦。
うまくファシリできてるのかな…。

そんな悩みを抱えた方に、「グループディスカッションのファシリテーターのコツ・進め方」を伝授します!
実際に学生団体の代表として、多い時では週に10個以上の会議やイベントに参加してまとめていました。その時に意識していたことや、コツ、ポイントなどをまとめていきます。ファシリテーションの鉄のおきてを理解しましょう!
ぜひ最後までご覧ください!

ファシリテーション・ファシリテーターとは?

そもそもファシリテーションとはなんでしょうか。

ファシリテーションとは、複数の人が集まって何かの目的を達成しようとする際、そのための道筋を考え、人々の間に相互作用を生んで、結果的に「成果」を導き出す作用のことをいいます。

英語でFacilitationは、

Facilitation : 容易にすること、便利化、手助け

といった意味を持ちます。

では、何を容易にするのでしょうか。それは、議論において参加者全員が「納得」し、「決定」することです。これを合意形成といいます。ファシリテーションではこの合意形成を容易にすることで、議論をより円滑に進めることが求められます。

このファシリテーションを行う役割の人が、ファシリテーターです。就活などではよく耳にするのではないでしょうか。ただ議論の進行やまとめ役というわけではなく、ファシリテーションはもっと奥が深いのでしっかりマスターしましょう!

どんなことをするの?

また後の項目でさらに詳しく説明しますが、大まかに

「場を作る」→「意見を出してもらう」→「納得してもらう」→「まとめる」

そんな流れで議論を進行していく役割です。

ここで、「場を作る」とは、

  • 役割をなるべく分散させる(会議への当事者意識UP&自分は議論に集中)
    社会的手抜きの緩和
  • 時間を決める(制限時間内に結論を出すという意識UP)
    集中力低下の緩和
  • 適度なアイブレ(意見を受け入れる雰囲気UP)
    感情的対立の緩和

ことを言います。他の役割には、「書記」「タイムキーパー」などがあります。また、アイブレとはアイスブレイクの略で、緊張をほぐすために議論の前に行う雑談やミニゲームなどのコミュニケーションです。心の氷の壁を砕きましょう😂。

それ以外についてはこの後の「ファシリテーションの鉄則! ~結論までの8ステップ~」でお伝えします。

何ができたらファシリテーター?

大切なのはたった1つだけ。それは、

先が見通せること

みんな足並み揃って議論できたらいいけど…、どうしても理解が遅い人、速い人はいます。理解の基準や、解釈の仕方も人それぞれ。ファシリテーターまで迷走してたらこの世の終わりです。

ファシリテーターは、議論の道筋を立て、みんなの理解を揃えることが最重要。議論の道筋を把握するには、先を見通して考えておく必要があります。

先を見通して、みんなの理解を揃えることとは、

  • 結論までのステップを認識している
  • 今どのステップにいるか認識している
  • 次どのステップに行くか認識して、それに向けた議論をしている
  • 全員が同じステップにいる

ということです。ファシリテーションをする時は、この流れを常に意識しましょう!

ファシリテーションの鉄則! ~結論までの8ステップ~

より詳しくファシリテーションの手順を解説していきます。ファシリテーションの結論までの手順は以下の8ステップです。

  • 前提条件・前提知識を揃える
  • 議題の設定
  • 着地点の確認
  • 論点の設定
  • アイデア出し・意見交換
  • 解決策の吟味・選択
  • 決定
  • 評価

それぞれの項目について見ていきましょう。

①前提条件・前提知識を揃える

ミーティングやディスカッション参加者には、異なる背景知識や異なる常識があります。議論の中で使う言葉や議題の定義をしっかり共有し、共通認識をとっておくことが非常に重要です。
また、難しい議題を取り扱う時は、議題を取り扱うに至った経緯や議論の背景・目的を参加者全員が理解するようにしましょう。

◎言葉の定義の共通認識

  • 言葉の指す範囲・具体例を可視化する
  • 同じ事象には同じ言葉を用いる
  • 言葉による共通認識を確実にする

◎話のレイヤーを揃える

  • 階層あるいは粒度/抽象度のこと
  • 因果関係や時系列、問題の範囲や条件を揃える
  • 議論が議論になるためにはこれが一番大事
レイヤーの例

どのレイヤーで話をすすめるべきか、的確に判断し、できるだけ同じレイヤー同士で議論を進めていきましょう。人によって話しているレイヤーが異なると、議論が平行線になってしまいます。

◎正確な共有

  • 意見がどういう思考回路で出されたのかを把握する
  • 持っている情報量の差による誤解を察知する
  • こちらの意図が正確に伝わっているか確認する

➁議題の設定

次は議題の設定です。
まず、対象となる問題点の現状と理想を把握し、原因を考えます。
その「これが原因なのではないか」という仮説を主に解決課題として、解決のためにどうすべきかという議題が設定されます。

このように、今回は課題解決を目的とした議題の考え方を説明しましたが、そもそもの問題点は何かを考える議題など議題には様々な種類があります。
その際も、「理想状態」「現状」「問題点」「課題点(原因・仮説)」「解決策」のような流れで考えていきましょう。このような流れで議論を考えることを、「課題解決のフレームワーク」といいます。よく使われる論理的な手法ですので、また別の記事で詳しくまとめます。ぜひご覧ください!

③着地点の確認

これも非常に大切です。主に、タイムマネジメントや議論が迷宮入りすることを避けるために行います。特に就活のグループディスカッションでは細かく時間が決まっていることが多いので、重要です。就活では基本的には結論の質も重要なため、後半に時間を多く配分し、余裕を持っておく方がいいでしょう。

できれば、何が決まれば結論なのか明確にしておきたいですね。例えば、解決策の案を絞ればいいのか、具体的に誰がいつ何をするかまで決めるのかなど、議論の終わりは明確にしておきましょう。

④論点の設定

論点の定義

その議題で取り扱う問題点とその原因・課題に対していくつかの解決ステップがあります。その各ステップについて話し合うポイントを「論点」といいます。
議題に対してより具体的で小さな議題を論点と呼ぶというイメージです。
議論のステップを正確に把握し、適切な論点を設定できればより速く、より質の高い議論ができます!

◎論点を考えるコツ

何について困っているから議論するのかを考える

  • アイデアが足りないのか?
  • 問題がどこか分からないのか?
  • 解決策が思いつかないのか?
  • 5W2Hのうち、何が決まっていて何が決まっていないのか?

◎具体例

簡単な例を挙げますので参考にしてください!実際はより複雑な議題になるかと思いますが、考え方の基本は同じです。

  • 問題点:SNSの拡散力が低い
  • 現状:フォロワー○○人、頻度○○回/週、インプレッション○○、エンゲージメント○○
  • 原因・仮説:適切な層に届いていないのではないか?
  • 論点
    • フォロワーの層は適切か
    • コンテンツ内容はその層の需要を満たしているか
    • どのような層のフォロワーを何人増やしたいか
    • どうやって増やすか etc…

⑤アイデア出し・意見交換

ここまでしっかり進んでいれば、次はアイデア出しです。アイデア出しの質はここまでの①~④の質とも言えます。

◎ブレインストーミングの4原則

  • 「否定をしない」
  • 「自由奔放」
  • 「質より量」
  • 「連想と結合」

◎案の引き出し方のコツ

とはいえ、なかなか案が出ない時や思ったように議論が進んでいかない時もありますよね。そんな時に役立つポイントもお伝えします!

<ポイント1>案を思いつきやすく

  • 具体的イメージを持ちやすい問いかけをする
    • 質問が十分具体的か。参加者の実体験・背景知識と結びつきそうか。
  • 1つの質問をできるだけ単純に
    • 答えをすぐに用意できそうか。
    • 質問が複雑すぎないか。そもそも質問が正しく伝わっているか。

<ポイント2>発言しやすく

  • 雰囲気づくり
    • 自分が発言していい「時」と「場所」が分かる
    • 堅くなりすぎないための工夫
      • 例:ルールを作る、アイブレ、話を振る、例を出してみる
  • 参加者の理解を揃える
    • 「今何の話」「何のための話」を明確に
    • Small Yesを積み重ねる
      • 議論が進むごとに、細かくここまで理解できているか確認しましょう

案の引き出し方をもっと詳しく知りたい方は、詳細な記事を執筆予定ですのでそちらもぜひご覧ください!

⑥解決策の吟味・選択

案が出揃ったらその案・解決策を吟味し選択します。

解決策の吟味・選択で大切なたった1つのことは、「判断基準」を設けることです。
判断基準とは、吟味・選択においてどんなパラメータを重視するかということ。単にメリット・デメリットを比較するだけでなく、あらかじめ重視すべき項目の共通認識を取っておくと非常に話を進めやすくなり、結論の質も上がります。

◎判断基準の具体例

<メリットの判断基準>特に重要視するメリット

  • 重要性:解決できる問題の重要度合い・目的に沿っているかの度合い
  • 解決性:問題を解決できる正確性・確率の度合い
  • 即効性:問題を解決できるスピード・費用対効果 など

<デメリットの判断基準>特に回避すべきデメリット

  • 深刻性:新たに生じる問題、デメリットの深刻度合い
  • 固有性:新たに生じる問題が、他の対策で軽減・相殺することが困難な度合い など

これらのような判断基準を設定し、なぜその案にを選択するのか、なぜ他の案だとダメなのかを参加者全員が納得し、合意できるように心がけましょう。

また、時間があればそれぞれの案に対して各判断基準ごとに点数を付け選択するのも効果的です。例えば解決性を特に重視するのであれば、解決性の点数だけ2倍するなど、重要性に応じた重みづけもできます。そうすれば、より本質的な解決策を導き出すことができます。

⑦決定

判断基準が決まればついに案の最終決定です。ここでまとめるのに苦労する方も多いのではないでしょうか。でも、⑥でしっかり判断基準を設け、合意形成ができていれば問題ありません。

◎案の決定方法

複数の案を一つ、または少数に絞るにはいくつかの方法があります。多数決などは有名ですね。そのような具体例をいくつか紹介しますので参考にしてください。

より詳しく決定方法を知りたい方は、案の絞り方に関する詳細な記事を執筆予定ですので、そちらもご覧ください。

◎着地点の項目まで決定する

「③着地点の確認」で確認した着地点の通りに決定していきます。

  • いつまでにやるのか
  • 誰がやるのか
  • 具体的なタスク など

ネクストアクションを具体的に決めておくことで、その決定を実現する可能性がグッと上がります。

⑧評価

今回の議論と決定における妥当性と展望を評価します。

  • 効果測定はどのように行うのか?
  • 取るべき解決策は問題に対する解決性を持っているか?
  • 議論に一貫性はあったか?

出た結論で、本当に議題となった問題を解決できるのか、振り返りましょう。議論していくにつれ、結論を出すことに集中すると最初の問題を本質的に解決できるかが抜けてしまいがちです。
このような振り返りを「十分性の確認」といいます。

また効果測定については詳しい記事を上げますのでそちらもご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。このステップをしっかり意識しておけば、ファシリテーション力がみるみる向上していきます。ただ、なかなか一朝一夕にはいかないと思うので、ファシリの度にこの内容を思い出して振り返りをしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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