成果をあげたいけど、どうすればいいか分からない。
いい解決策が思い浮かばないな💦。
ビジネスシーンのさまざまな場面で直面する問題に対して、解決策や課題点を考えることはよくあるでしょう。しかし、いい解決策が思いつかなかったり、いつも考えるのに時間がかかってしまったり、本質的な手を打てていなかったりすることは多いのではないでしょうか。
そんな社会人や学生に向けて、本質的な解決策を導くためのフレームワーク「As is/To be」を紹介します!!!
営業など実際に成果に直結することでなくても、マネジメントや就活のグループディスカッション、学業など様々な課題解決の役に立ちます。
ぜひ最後までご覧ください!
As is/To be とは?
「As is/To be」とは、課題解決のためのフレームワークです。
そもそも「As is/To be」の意味は、
As is:現状のこと
To be:未来・理想状態のこと
ということであり、
現状と理想から問題点を探し出し、それぞれの問題に対して課題点を見つけ、解決策を考えるということです。
問題点・課題点って何が違うの?
言葉の意味からなんとなく考えることは分かるかもしれませんが、問題点と課題点の違いなど、細かいところはよく分からないと思います。それぞれの定義を確認しておきましょう。
問題点:現状と理想のギャップ
課題点:問題点を解決するために必要なステップ・段階
イメージが難しいと思うので、図で理解しておくといいと思います。
フレームワーク「As is/To be」 の使い方
「As is/To be」には考えるステップが5つあります。
それが、
- 現状
- 理想
- 問題点
- 課題点
- 解決策
この5つです。それぞれどのように考えていくかまとめます。
現状
まずは、このフレームワークの対象となるテーマの現状を挙げましょう。
この時、できるだけ具体的に、数値などの根拠も含めて考えましょう。また、事実と解釈を区別して考えましょう。個人的な感覚も大事ですが、個人的な解釈を含めすぎると議論が本質から外れてしまうこともあります。
<具体例>
〇いい例
- イベント企画:大学主催の留学体験談イベント
- イベント参加人数:30人
- 大学1年生:20人
- 大学2年生:15人
- 大学3年生:10人
- 大学4年生:5人
- 目標人数:50人
- 開催時期:6~8月の夏前
△良くない例
- 留学体験のイベント
- 参加人数が少ない
- 上回生が特に少ない
理想
また、それぞれの現状に対応する理想を挙げていきます。
理想状態も、数値などを交えて具体的に考えましょう。なんとなく作業的に現状の対義語を書くのではなく、自分たちもわくわくするような本質的な理想を挙げられるとGOOD!
ここで、現状と理想を考える順番はどちらが先でもいいです。
問題が明らかで、特定の現状や問題点に対して解決したい時は現状から、広く全体的な課題を見つけて改善したい場合は理想から考えるのがおすすめです。
<具体例>
〇いい例
- 参加人数が目標の50人に到達する
- 留学に行きたい人にイベントが周知され行き届いている状態
△良くない例
- イベントへの参加人数が増える
問題点
問題点とは、現状と理想のギャップのことです。
考えるポイントと具体例は、以下の通りです。
<ポイント>
- 「本当にそれが問題なのか」を意識する
- その問題を解決したら本当に理想の状態になるのかどうか考える
- 5W1Hで問題を掘り下げて考えよう
- なぜその現象が起きているかということを根拠を持って考えよう
<具体例>
〇いい例
- 現状と理想のギャップ
- イベントへの参加率が40%ほど低い
- What・Where:大学主催の学生向けイベント
- Who:3,4年生の参加率が特に低い
- (疑問)そもそも3,4年はターゲット層なの?
- When:7月が特に低い
- (仮説)試験と被っている?
- イベントへの参加率が40%ほど低い
- →問題点:開催時期
△良くない例
- イベントへの参加率が低い
- 特に上回生が来ていない
- 仲良くない
課題点
課題点は、問題を解決するために必要なステップ・段階のことです。
ポイントは、その課題を解決したら本当に問題が解決でき、理想の状態になるのかどうか考えることです。
また、問題点を解決した状態をそのまま言い換えただけのようなものも良くないので注意しましょう。しっかりステップになっているか確認が必要です。
<具体例>
〇いい例
- ターゲティングをし直す
- 適切な開催時期を設定する
- ターゲットに周知する
△良くない例
- 仲良くなって上回生に来てもらう
解決策
各課題に対して適切な解決策を考えましょう。グループワークなどの場合はブレストをしてみてもいいですね。
<ポイント>
- 抜け漏れがないかチェック
- その解決策で課題のステップがしっかり解決できるか確認
- その解決策で理想状態になるかを確認
- 情報不足の場合は必要に応じてヒアリングや調査を行う
- 妥協案で済ませない
- 実現可能かどうか判断する(不可能な場合、不足しているものを新たな課題とする)
<具体例>
〇いい例
- ターゲティングをし直す
- 大学1,2年生
- 適切な開催時期を設定する
- 3~5月で情報を積極的に調べる時期
- ターゲットに周知する
- Xや大学ポータルサイト、食堂などでの告知
→イベントの参加率をあげるためのステップアップができている。
△良くない例
- 上回生に向けた気軽に参加できる立食パーティを企画
→なぜか別の企画が始まってしまった。
このように、適切な方法で進めなければ、本質的でない解決策が生まれてしまい、問題解決をするどころか無駄なタスクが増えたり、状況が悪化することもあり得ます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は課題解決のフレームワーク、「As is/ To be」について紹介しました。さいごに簡単にまとめて終わりたいと思います。
As is:現状のこと
To be:未来・理想状態のこと
「現状」「理想」「問題点」「課題点」「解決策」の5つのステップで課題解決の方法を考えるフレームワークです。
それぞれの項目で具体的に、そして出てきた答えで本当に問題を解決でき、理想状態になっているのかを確認しましょう。
これで日常やビジネスシーン、就活での課題解決に活かしてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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