就活や会議、ディスカッションでブレインストーミング(アイデア・案だし)をすることも多いのではないでしょうか。
ここでは、
意見があまりでない…。
議論の趣旨からずれてしまう…。
そんな悩みに答えます!
特にファシリテーターやマネージャー目線で、
- どうすれば意見がたくさん出るか
- どうすれば質のいい意見が出るか
この2点をメインにお話ししていきます。実際に法人の代表として、多い時では週に10以上の会議やイベントに参加して会議をまとめていました。その時に意識していたことや、コツ・ポイントなどをまとめています。ブレインストーミング・ファシリテーションをマスターしましょう!!
ちなみに「ファシリテーションのコツ」に関する記事はこちらです👇。また、出した意見のまとめ方の記事も執筆予定ですのでご覧ください!
ぜひ最後までご覧ください!
ブレインストーミングとは?
ブレインストーミング、略して「ブレスト」は、複数の人が集まって自由にアイデアを出し合う手法です。主に、創造的な解決策や新しい発想を求める際に活用され、就職活動におけるグループディスカッションでもよく取り入れられます。
このプロセスでは、まず参加者が自分の意見を気軽に発表できる環境を作ることが重要です。どんなに突飛なアイデアでも否定せず、全てを歓迎することで、多様な視点が引き出されるのです。このように、ブレストは個々の創造力を最大限に活用し、グループ全体でより良いアイデアを生み出すための方法と言えるでしょう。
案の引き出し方 ~たった2つのポイント~
そもそも案とはどのようにして出て来るでしょうか。そのステップはたった2つ。
- 案を思いつく
- 案を発言する
極論、この2ステップで「案だし」は完了します。ではなぜブレストで詰まることがあるのか。それは、シンプルに、「案が思いつかないから」「発言しにくいから」の2択です。よって、ブレストのたった2つのポイントとは、
いい案を思いつきやすい工夫をする
発言しやすい環境をつくる
この2つです。今からこの2ポイントについてそれぞれ詳しく解説していきます。
この2点に共通する目的は、「悩みの時間を最小限にする」ことです。それを念頭に以下の内容を読んでいただけるとより効果的だと思います。
いい案を思いつきやすい工夫をする
案を思いつきやすくするためにはどうすればよいのでしょうか。
ここで、逆に「スラスラ答えられる質問とはどんな質問か?」について考えてみましょう。例えば今まで自分が聞かれてすぐに答えられたような質問を思い浮かべてみましょう。
「好きな食べ物は?」「昨日の晩御飯は?」「おすすめの居酒屋は?」などは迷うことなく答えられるのではないでしょうか。(質問の例が食い意地が張ってるのは内緒です😂)
スラスラ答えられる質問の共通点は、「実体験に基づくこと」「事実を聞く質問」です。
このような、具体的にかみ砕かれた事実や実体験に関する質問のことを「事実質問」といいます。もともと抽象的で難しい質問を、そのまま聞くのではなく、事実質問にかみ砕いて段階を踏んで議論を進めていく。これがブレインストーミングで質のいい案を沢山出しやすくするコツです!!
大事なのは、
1つの質問をできるだけ単純にかみ砕く
抽象的な質問は、できるだけ事実や実体験を問う具体的な質問(事実質問)に変換する
ことです。
お気づきでしょうか、実はこの記事でもたった今その事実質問の例をお見せしました。
案を思いつきやすくするためにはどうすればいいか?
スラスラ答えられる質問はどんな質問か?
例えば今まで自分が聞かれてすぐに答えられた質問は?
出てきた意見の共通点を見つける
このように、抽象的な質問を具体化し、出てきた結論・意見から共通点を見つけることで、より簡単に、より質が高く本質的な意見を抽出することができるのです。
特にファシリテーターの方は、自分の問いかけや振った話がちゃんとすぐに答えられる質問になっているか、十分単純か確認しましょう。
事実質問に関するより詳しい記事はこちら👇
発言しやすい環境をつくる
発言しやすい環境をつくるために必要なことはズバリ以下の2つです!(また2つかよ、と思う気持ちをグッとこらえてください。ほんとに2つなんです笑)
発言しやすい雰囲気づくり
参加者の理解を揃える
この2つです。それぞれ見ていきましょう。
発言しやすい雰囲気づくり
発言しやすい環境とは、自分が発言していい「時」と「場所」が分かること、それから「心理的安全性」によって成り立ちます。
事前にグランドルールをしっかり定めたり、議論の雰囲気が堅くなりすぎない工夫をしましょう。工夫の内容は以下のようなものがあります。
- ルールを作る
- 議論を始める前に、発言のルールを作っておきましょう。自由に話して、と言われるよりある程度の規則があった方が発言しやすくなります。
- チャット
- オンラインなどの場合はチャット機能も便利です。時間が押していたりしてもチャットなら対応できることもあります。
- グループ分け
- 人数の多い議論では、グループ分けも有効です。大人数ではしゃべりづらい、タイミングが分からないなどの不安があっても少人数で分けてしまえばその不安は解消します。
- オンラインではブレイクアウトルームなどの機能がある場合もあるので有効に活用しましょう。議題が複数ある場合は各ブレイクアウトルームで分担するのもありです。
- アイブレ・雑談
- 議論・会議の前に軽い雑談やアイスブレイクをはさむのもありでしょう。アイスブレイクとはミニゲームなどで緊張の氷を壊すことをいいます。(アイブレの記事はまた別で書きますのでぜひご覧ください。)
- 指名・全員が話せるように振る
- 指名したりローテーションにしたりと、一定のシステムで発言を促すこともできます。ただ、やりすぎると自由な発言を阻害することにも繋がるので使いすぎには注意です。
- 難しい議題や大人数での議論、工夫しても誰も発言しないなどの状況で使うようにしましょう。
- 自分から意見を言ってみる
- 意見がなかなか出ないな、という時は、「例えば」のような形でもいいので自分から発言してみると、周囲の発言ハードルが下がることがあります。
- 制限時間を設ける
- 限られた時間内に集中してアイデアを出すことで、無駄な議論を避け、効率的に進めることができます。通常、10〜15分程度の時間を設けると良いでしょう。
- 否定から入らない
- 他の人の意見に対して、ブレストの段階でむやみに否定しないようにしましょう。後で吟味の段階で反論や懸念点を挙げるのは構いませんが、発言ハードルが上がるだけでなく、マナー違反にもなります。
- 視点・論点を変えてみる
- 議論が停滞しているときは、思い切って視点・論点を変えてみるのも効果的です。むやみにやりすぎるのも違いますが、新たな活路が見つかるかもしれません。
ぜひ試してみてください。
参加者の理解を揃える
議論の目的や議題について、しっかり参加者全員が理解した状態で議論に臨めるようにしましょう。
- 議題の流れ・目的を明確に
- 「今何の話か」「何のための話か」「次はなんの話につながるのか」を参加者全員が把握した状態で議論を進める
- 前提知識・言葉の定義を揃える
- 議題により、必要な前提知識がある場合も多いです。難しい用語やそのテーマの定番の前提知識がある場合は議論が始まる前に共有し、理解を揃えることが重要です。
- Small YESを積み重ねる
- 論点が終わるごとに、難しい話がでるごとに、「ここまで理解できているか、大丈夫か」を確認しましょう。質問タイムをこまめに設けるのも効果的です。
一つ一つは小さなことかもしれませんが、どれか1つが欠けるだけでその議論の質を大きく左右することです。ディスカッションなどをする際は覚えておいて損はないです。
まとめ
いかがだったでしょうか。以上がグループワークや会議などでのブレインストーミングのコツになります。最後に簡単にまとめて終わりたいと思います。
ブレストのたった2つのポイントは、
いい案を思いつきやすい工夫をする
発言しやすい環境をつくる
こと。
いい案を思いつきやすくするために
・抽象的な質問を具体的に、単純にかみ砕く
・事実や実体験に基づく事実質問をする
・出てきた意見の共通点をまとめる
発言しやすい環境をつくるために
・雰囲気づくりをする(ルールやアイブレ、否定から入らないなど)
・参加者の理解を揃える
ことが重要です。
この技術で意見・案を出しまくってください!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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