大学院入試を控えたみなさん、研究室訪問はもうお済みですか?
なかなか情報が少なかったり、どうすればいいか分かりにくいところもあると思います。
研究室訪問ってどうやってやるの??
いつ頃に行けばいいの?
アポイントメントの取り方が分からない💦。
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、この記事を見ればこのサイトを閉じた瞬間から行動できるように研究室訪問について徹底解説します。
そもそも行きたい研究室も決まっていないし、難しい研究テーマも分からない、そんな方でも全然大丈夫です!ぜひ最後まで見ていってください!!
また、大学院入試の準備の流れを網羅的にまとめた記事もありますのでそちらもぜひご覧ください。
研究室訪問とは?必要性は?
研究室訪問とは?
まず、大学院入試における研究室訪問とは志望している大学院のさまざまな研究室を訪問することです。そのまんまですね笑。
研究室訪問の目的は大きく分けて以下の2つです。
- 複数の気になる研究室を訪問し、見学することでどの研究室に行きたいかの参考にする
- 特定の興味ある研究室に行き、研究内容や研究の様子を見学し、人との繋がりや知見を深める
どちらの目的の方でも研究室訪問の方法が分かるように書いています👍安心してください。
研究室訪問の必要性
そもそも必要なの?行かなくてもいいんじゃないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、研究室訪問、めちゃくちゃ大事です!ポイントごとに解説します。
①受験するのに事前に研究室訪問で教授の許可を取っておく必要がある場合がある
大学や学科、研究室によってはそもそもあらかじめ教授にコンタクトを取っていないと仮に筆記試験で頑張っても入れてもらえないことがあります。募集要項に教員の許可が必要な場合は書いてある場合もありますし、暗黙の了解のような形である場合もあります。
許可が必要でない場合でも、行っていないと研究室の希望が通りづらかったりすることもあるので、最低でも第1希望の研究室の訪問は必須です。
例外として、内部で学部の頃と同じ研究室にそのまま居続ける場合は院進の意図を教員の方に伝えるだけで問題ないでしょう。
➁外部生や内部生の枠がどれくらいあるか確認する必要性
そもそも枠がどのくらいあるのか、特に外部から受験する方は外部生を取っているのか、取る気があるのかなどを確認しておく必要があります。研究室によっては外部から入るのがかなりハードなところもあります。
③研究内容が自分のイメージと合致しているかの確認
これは結構大事です。自分の研究内容のイメージとのギャップをなくし、自分のモチベーションを高めることももちろんですが、志望理由書や面接・口頭試問の時に自分のしたい研究と実際にできる研究にギャップがあっては合否に関わります。特に第1希望の研究室の研究内容は、自分がどんな社会課題に対して、どんなテーマで、どんな課題解決をするのかを語れるくらいにはしっかり見ておきましょう。
(※研究室訪問の時点でそこまで語れる必要はないと思います。もちろん、語れるにこしたことはないですが、そこまで分からないから研究室訪問を後回しにする方が良くありません。早めに行って研究のイメージをつかみ、受験勉強の時間を確保しましょう。)
④研究室の雰囲気やルールが自分に合うかの確認
志望する研究室の雰囲気が合わなければ、せっかく合格することができても幸せな大学院生活になるとは限りません。理想的な研究環境は、自分で探して手に入れましょう。
後に、研究室訪問で聞いておくとよい質問をいくつか紹介しますのでぜひ参考にしてください。
⑤情報収集のため
冒頭でも触れましたが、大学院入試は情報をなかなか入手しづらいです。特に過去問やその解答は大学院入試には必須アイテム。研究室訪問で先輩にお願いして、頂くようにしましょう。
他にも、対策の仕方やおすすめの参考書、試験の傾向なども聞くことができるかもしれません。大学生活のことなども含め、気になることはとことん聞かせていただきましょう。私も実際に連絡先を頂き、試験の時の服装や前泊したかどうかなど聞かせていただきました。(お世話になった方々ほんとにありがとうございました…!)
研究室訪問の時期
大前提思いついたときにやるのが一番いいです。早いに越したことはありません。勉強が進んでいなかったり、自分の研究テーマがまだ決まっていなくても全然大丈夫です。すぐにアポイントメントを取って行ってみましょう。
その上で、研究室が忙しい時期はなるべく避けた方がいいかもしれません。特に2月、3月は卒論や発表などがあるので忙しいことが多いです。
年度末であれば、1月頃までに済ませるのがいいでしょう。
しかし、4月からの研究室配属のために3月頃に公式に研究室説明会や研究室訪問が開催されることがあります。HPをチェックして、その様な説明会がある場合は積極的に参加しましょう。最近だとオンラインでも開催される場合があるので遠方の人でも参加しやすいです。
研究室訪問の手順
では、実際にどうやって研究室訪問をするのかについて徹底解説します。
行くのは第1希望の研究室はマスト。第3希望くらいまで行ければ理想ですが、遠方であったり時間的に余裕がない場合は勉強時間の方が大事なので、第1希望だけで問題ないです。前述しましたが、3月ごろにオンライン・対面ともに、研究室説明会が開催されるところも多いので、研究室HPをチェックしておきましょう。そこに行けば内部・外部共にライバルがどのくらいいるかも確認できます。
研究室訪問のおおまかな手順は以下の通りです。
- 行きたい研究室を決める・候補を上げる
- 教授にメールを送ってアポイントメントを取る
- 質問したいことをある程度考えておく
- 日程を決めたら実際に訪問!
それぞれ詳しく解説します。
1⃣行きたい研究室を決める・候補を上げる
これは早いに越したことはないです。まだの方はこの記事を読み終えたらまず志望大学のHPから研究室を調べてみましょう。
自分の興味ある分野の研究室や、HPを見て面白そうだと思った研究室をリストアップしておきます。第3候補くらいまでは決めておきたいですね。
2⃣教授にメールを送ってアポイントメントを取る
行きたい研究室が決まったら、教授にメールを送り、研究室訪問のアポイントメントを取りましょう。研究室によって、問い合わせ先が教授のメールだったり、専用のフォームがあったりする場合があるので、連絡方法はそれぞれの研究室のHPを確認しましょう。また、送信元のメールアドレスを所属大学のメールアドレスなど正式なものにするような指定がある場合もあります。しっかり確認しましょう。
メールを送るうえでの正しいルールで送ります。メールのルールはまた別の記事で詳しく取り上げる予定ですが、今回は簡単にまとめます。
<メールのポイント>
- メールの件名は必ず書く
- メール冒頭は相手の所属と名前(相手が教員の場合敬称は先生が無難)、メールの最後は自分の署名
- できるだけ先方の予定を先に伺い、それに合わせる
- 興味をもった理由やきっかけを簡単に伝えられれば尚GOOD👍
- できれば研究室の先輩方ともお話ししたいことも伝える
- 返信が来なくても諦めずにもう一度送る
<例>
実際に私が研究室訪問の際に送ったメールを一般化したものです。よかったら参考にしてください。緑色の文字を自分に当てはめて変更していただけると、そのまま送っても問題ない文章になっていると思います。
件名:研究室訪問のご相談 [○○大学○○学部○年 名前]
○○大学 ○○研究室(先方の所属)
○○ ○○先生(先方の名前)
突然のご連絡失礼いたします。○○大学○○学部○年 の○○ ○○(所属・名前)と申します。
この度は貴研究室に非常に興味があり、ぜひ貴研究室の訪問をさせていただきたくご連絡差し上げました。
貴研究室の「ーーーーーーーー」というところに大変魅力を感じました。来年度(入学予定の年度)からぜひ貴研究室で研究したいと思っておりますので、一度先生方や先輩方とお話しする機会を頂けないでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、もし可能であれば研究室を訪問させていただくのにご都合の良い日程をご教示いただけますと幸いです。
何卒ご検討をお願い申し上げます。
○○大学○○学部○年(自分の所属)
○○ ○○(自分の名前)
Tell: xxx-xxxx-xxxx (連絡のつく自分の電話番号)
e-mail: xxxx@xxxx.xxx (連絡のつく自分のメールアドレス)
この後は、メールの返信を待ち、研究室訪問できそうであれば先方から日程の候補が送られてくると思いますので、日程調整をして実際に訪問に行きます。
もし、メールの返信が1,2週間経っても来ない場合はもう一度送ってみましょう。教授などは非常に多忙で、すぐにメールを確認できなかったり、メールが流れてしまっていたりする場合があります。諦めずに根気強く送りましょう。それでも返ってこない時は、HPの問い合わせや他の教員(准教授や助教授、研究員など)に連絡してみてもいいかもしれません。
3⃣質問したいことをある程度考えておく
研究室訪問に行っても、何も質問を用意いないと少し失礼に感じられるかもしれませんし、自分も十分に情報を得ることができずに終わってしまいます。準備に何時間もかける必要はありませんが、あらかじめいくつか質問を用意しておきましょう。
<質問の例>
- 研究内容・研究設備の確認
具体的にどんな研究を行っているのか実際の状況を確認しましょう。ネットで調べられるものより具体的な部分を聞いたり、実際に見せてもらったりできます。
また、企業などとの共同研究をやっているかどうかや、その研究室がどのくらい外部組織とのコネクションを持っているかでもできる研究の質や幅が変わってくるので確認しておくと良いと思います。 - 研究テーマの決め方
研究室に入った後、どのくらいの時期に、どうやって研究テーマを決めるのかも確認しておきましょう。単に前年度の先輩の続きや、教授から割り振られることもありますし、自分が興味ある社会課題についてリサーチし、その中で研究テーマを見つけるといった研究室もあります。
自分に合ったところを見つけましょう。 - ゼミや発表の頻度
大体週に1,2回のところが多い印象ですが、ゼミや発表の頻度は聞いておきましょう。発表があまり多いようだと実際の研究やそれ以外に割ける時間が少なくなるのであまり良いとは言えないかもしれません。 - 学生の稼働時間・コアタイムの有無
週にどのくらい研究室にいるのかなど、先輩に確認してみましょう。この時間帯は研究室にいないといけないといった時間が設定されている場合があります。授業やバイトとの兼ね合いもありますので、この確認は必須です。 - 学会発表の頻度・時期
何年生のいつ頃の時期にどんな学会に行くことが多いのかも聞いておいてもいいかもしれません。国際学会など大きな学会に参加できるかどうかも分かるので、そういった学会に参加したい場合は特に確認が必要です。 - 進路について・就職活動の時期や先輩の事例など
まず、博士課程に進みたいかどうかにもよりますが、どのくらいが博士に進み、どのくらいが就職するのか。就活はどのくらいの時期から始めていたかなどが聞けると、今後の学生生活のイメージがつきやすくなります。
また、その大学に推薦枠などどのくらいのサポートがあるかなども確認できます。研究室によっては共同研究先に推薦を出してくれる場合もあるので気になる方はチェックしておきましょう。
博士を検討している方は、研究室にいる博士課程の方に試験のことや博士のメリットデメリットなどを聞けると思います。 - 入試情報や過去問について
研究室の先輩方に大学院入試の対策をどのようにやっていたかなどを聞いてみましょう。実際に合格してその研究室に入った方ですので、信憑性があります。対策用のノートやプリントが用意されている場合もあるので、それが手に入ればラッキーです。
可能であれば過去問の解答も忘れずに頂きましょう。
その他にも細かい入試の注意点や服装、手続きのことなども聞けるので、この段階でできるだけ入試に向けての不安要素を排除しておきたいです。
あわよくば先輩の連絡先もゲットできるといいですね。
4⃣日程を決めたら実際に訪問!(服装や手土産など)
教授からメールに返信が来て、実際に行けるようになったら後は訪問するだけです。
服装は基本的には自由です。私は外部受験で遠方からの訪問でしたが、その時も私服でしたし、他の人も私服でした。もし不安であればスーツでもいいかもしれません。
手土産も特に必要ありません。ただ、遠方から来てせっかくなので持っていくなどはアリだと思います。あくまで+αで考えましょう。例えば、私は広島から東京に行ったので、もみじ饅頭を持っていきました。他に持ってきている人もいませんでしたし、持っていかなければ失礼ということはないです。
最後に
いかがだったでしょうか。研究室訪問の第1歩になったでしょうか。
この後ぜひ志望大学の研究室を調べてみてください☺。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
<お問い合わせ>
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