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東工大の大学院入試に合格するまでの流れ ~東工大院試マニュアル~

工学
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東工大の大学院行きたいけど、いつ頃からどんな準備をすればいいんだろう…?

大学院の入試対策、情報も少ないですし、どんな準備が必要なのかよく分からないですよね💦。
そんな大学院入試を控えた方、特に東京工業大学に院進される方に向けて、

  • いつから、どんな準備が必要なのか(院試までのスケジュール)
  • TOEICはどれくらい取ればいいのか
  • 研究室訪問はすべきか・研究室訪問の流れと方法
  • 志望理由書はどう書くのか
  • 過去問はどうやって入手する?

などの疑問にお答えします!!
私自身、2024年8月の「東京工業大学 工学院機械系」 B日程の院試を外部受験で受けて、無事合格しました。(2025年4月入学)。その経験もふまえながら院試の詳細をお伝えできればと思います。

これを見れば、あなたが今日から何に取り組むべきか、そのステップが分かります💪
受験までの手助けになったら嬉しいです。

東工大入試の概要

東工大の入試にはA日程・B日程があります。出願後にA日程かB日程かは大学側が決め、後日どの受験日程か通知が来ます。受験者側に選択権はありません。

A日程

A日程は面接のみの試験日程です。
書類(TOEIC、学部成績、志望理由書、志望研究室)から数人が選抜され、A日程の受験資格が得られます。
しかしほとんどの場合、成績優秀な内部性か、事前に共同で研究していたり、事前に教授とそれ相応の関わりのある外部性などが選ばれるそうで、それ以外では厳しいと言われています。内部性が選ばないような研究室を探して第1希望にする、などの対策もありますが、内部性の研究室の偏りの情報もなかなか入手しづらいです。

また、A日程は受験資格者が限られており情報が少ないです。
ただ、A日程受験者の合格率は非常に高いそうで、仮にA日程が不合格でもその後のB日程も受けることができますので、肩に力を入れすぎず臨みましょう。

公開された情報や、知人から聞いた話などで私が知っている範囲でお伝えしますと、A日程の面接では

  • 専門知識を問う質問
  • 研究したい内容に関して深掘る質問
  • 工学倫理観や適性を問う質問

のような内容だそうです。①・➁に関しては、志望理由書で書いた自分の行いたい研究についてと、B日程の試験範囲の知識がしっかりあれば問題ないでしょう。
③に関しても、よほど倫理観のない回答をしない限り不合格にはならないと思います。不安であれば、多少の工学的な時事を調べていくのもいいかもしれません。B日程にも似たような項目があるので、そちらも参考にしていただければ確実性が増します。

B日程

ほとんどの受験者がB日程で受験することになります。
こちらは筆記試験+口頭試問(面接)です。

筆記試験は専攻や系によっても異なるので、詳しくは募集要項をご覧ください。また、過去問を早めに入手しておくと安心です。この後の項目でもご説明いたします。
詳しい筆記試験対策は、系にもよりますので今回は割愛し、私は機械系を受験したので機械系の筆記試験に特化した対策記事を別で投稿予定です。そちらをぜひご覧ください。

口頭試問については内容をあまり口外しないように受験時に言われています💦。申し訳ありませんが、あまり詳細なお話しはできません。別で口頭試問の前に行った対策や、東工大に限らず一般的な口頭試問や面接などについての記事も投稿いたしますのでそちらもぜひご覧ください。

東工大は外部から受けやすい大学といわれています。
外部生の枠が多く、試験問題もそこまで奇抜な問題はでない傾向にあります。かといって油断しすぎず、しっかり対策して臨みましょう。

入試までのスケジュール ~各ステップ詳細解説~

最初はこれが一番重要なのではないかと思います。院試までの具体的な行動計画を立てましょう。そのためにぜひこのスケジュールを参考にしてください。

入試までにやるべき項目は大きく以下の通りです。

  1. 準備・調査 ↩︎
  2. TOEIC(外部英語テスト) ↩︎
  3. 基礎固め ↩︎
  4. 研究室訪問 ↩︎
  5. 出願書類準備・出願 ↩︎
  6. 筆記試験対策(演習・過去問など) ↩︎
  7. 面接・口頭試問対策 ↩︎

それぞれ時期ごとに詳しくまとめていきます。

準備期(この記事を読んだ日から)1
募集要項の確認
まずは募集要項を確認しましょう。(まだ公開されていなければ前年度のもの)
出願・入試などの日程、出願方法、試験範囲はマストでチェックです。

志望する研究室を決める
志望理由書や出願においても、過去問や入試情報においても志望研究室の決定は急務です。まだ決まっていない方は、大学HPから「コース別担当教員一覧」を確認しましょう。

筆記試験対策の準備
募集要項で試験範囲をチェックしたら、勉強計画を立て、教材をそろえましょう。(機械系に関しては後日おすすめの教科書の記事を上げますのでご覧ください。)
準備ができたらすぐにでも対策を始めます。
TOEIC(外部英語テスト)期(~3月)2
外部英語テストはTOEIC以外のTOEFLなどでも可能ですが、今回はTOEICについてお話しします。
準備が終わったら、真っ先にやるべきはTOEICです。早く終わらせて、筆記対策や研究室訪問の時間を確保しましょう。どんなに遅くても3月には終わらせましょう。というのも、出願が6月頭なことが多く、3月試験がスコアシートが届くのが出願に間に合うギリギリのラインだからです。(日程によっては4月が最後ですが、スコアシートの郵送トラブルなどもあるかもしれません。余裕を持っておきましょう。)

点数は、近年平均が上がっているそうで、最低でも600点以上は取りたいですね。700以上が無難、800以上なら安心といった印象です。

ただ、600点台でも合格できる人も少なくないです。かなり早い時期に受けるならいいですが、出願ギリギリで600や700以上取れているなら、受け直すよりは筆記対策に専念した方が合格の可能性は高まると思っています。
基礎固め期(~4月)3
試験範囲全体的に、基礎知識を付けます。まずは学部時代に使っていた教科書で復習するのが良いです。移動時間や隙間時間にYouTubeなどで勉強するのもおすすめします。この時点では完成度はそこまで気にしなくていいです。概念を理解しましょう。

同時進行で、過去問でどんな問題が出るのかを把握しましょう。(まだ正答率は気にしなくていいです。)
直近4,5年の問題から、どの単元が出やすいかなどが分かるはずです。(本番練習用に、直近のうち1年分は全く見ずに取っておくのも良いと思います。)

過去問の入手方法についてはこちらの記事をご覧ください!
研究室訪問(~5月)4
めちゃくちゃ大事です!外部受験なら特に必ず行きましょう。志望理由書にも、面接・口頭試問対策にもなります。
行くのは第1希望の研究室はマスト。第3希望くらいまで行ければ理想ですが、遠方であったり時間的に余裕がない場合は勉強時間の方が大事なので、第1希望だけで問題ないです。3月ごろにオンライン・対面ともに、研究室説明会が開催されるところも多いので、研究室HPをチェックしておきましょう。そこに行けばライバルがどのくらいいるかも確認できます。

<研究室訪問の手順>
①研究室を決める
➁教授にメールを送ってアポイントメントを取る
③質問したいことをある程度考えておく
④日程を決めたら実際に訪問!

<服装・持ち物>
服装は私服で問題ないです。私が行った時もほとんどの人が私服でした。
また、持ち物はメモするもの以外はほとんどいらないです。遠方であればお土産を持って行っても良いかもしれません。私は広島から行ったのでもみじ饅頭を持っていきました🍁。

※より詳しく知りたい方は、研究室訪問の記事も上げる予定ですのでそちらもご覧ください!
出願書類準備・出願(6月初旬)5
出願書類は、系によりますので募集要項をしっかり読みましょう。
機械系の出願準備に関しては別記事でまとめる予定ですのでそちらをご覧ください。
TOEICのスコアシート・学部の成績証明書・学部の卒業見込み証明書・志望理由書はあることがほとんどです。

<志望理由書の内容・書き方>
募集要項にどんな内容を求めているかの記載がある系もあるのでしっかり読みましょう。その内容に沿って、構成を考えて書いていきます。
内容は、機械系の例でいうと
・志望する研究室の志望理由
・大学院で行いたい研究テーマ
・その研究テーマの社会的意義、課題点、解決策 
など
が挙げられます。

志望理由書の書き方について、詳しい記事はこちら!!

<出願手順>
書類の準備ができたらいよいよ出願です。なるべく出願期間の最初にやりましょう。
①インターネット出願(出願情報の登録)
➁顔写真のアップロード
③検定料の支払い(検定料30000円+サービス利用料990円)
④出願書類の郵送(速達書留)

出願の流れについての詳しい記事はこちらです!
筆記試験対策(演習・過去問など)(4月~8月)6
言うまでもなく最重要です。
準備で使った教科書に加え、わかりづらいところは他の教科書の購入も検討してガンガン問題を解いていきましょう。
過去問を数年分やってからだと、その大学の傾向が分かるので、その傾向に基づいて他の教材でも演習していきます。とはいえ過去問ばかりでも良くないので知識もつけて他の教材でも問題を解いていきましょう。
分からなかった問題はノートにまとめ、次には解けるようにしましょう。
最終的に、過去問5年~10年分を2周以上できるといいですね。

<過去問・解答の入手方法>
問題数年分だけならネットにも載っていますが、解答はありませんし量も少ないです。特に外部受験の方は入手が難しいので以下に入手方法の例をまとめました。
・研究室訪問で先輩に頂く
・メルカリで購入する
・SNSや知人などで東工大を受ける人や先輩を探し頂く
・友達などと協力して自作する

過去問解答は学部受験の時と違い、情報が少ないです。必ずしも解答が合っているとは限らないので、できれば2人以上から入手できると安心です。私は研究室訪問とメルカリで2つほど入手しました。

私が自作したノートと過去問解答、志望理由書、体験記などをメルカリで出品予定です。ぜひご利用ください。また、筆記対策と過去問演習についての詳細な記事東京科学大学の機械系大学院入試の対策でおすすめな参考書・問題集まとめも執筆予定なので不安であればそちらもご覧ください。

<合格水準(推定)>
一般的に大学院入試では6割程度が合格ラインと言われています。
しかし、あくまで推定ですし平均点によっても左右されるはずです。特に本番は過去問と違って緊張もしますし、何より完全に初見の問題です。練習では8割~満点を目指して勉強するくらいで丁度いいでしょう。その方が第1希望の研究室に入れる可能性も上がります。
【メルカリ】
面接・口頭試問の対策(筆記試験後)7
面接に関しても、系によって試験の有無、試験形式、内容が異なります。募集要項をチェックしましょう。
東工大の面接は大勢から少数を選抜するためのものではなく、適性を確認するための試験だと認識しています。基本的には大学院でやりたい研究テーマについて、深堀った内容をまとめておけばそこまで心配しすぎなくても大丈夫です。
ただ、志望研究室とのつながりはしっかり線で繋げておきましょう。そこがズレると「そのテーマはうちではできないな」となってしまいます。

あとは工学に関して広く一般的な知識があれば大丈夫です。

ちなみに面接試験当日は待機時間が最大で2時間程度ある場合がありますが、その間電子機器は使えないので面接対策を軽くノートなどの紙にまとめておいたり、本などを持っていくなどすると暇せずにすみます😂。
(面接に関する詳細記事はこちら)

あとは本番力を出し切るだけです!!深呼吸して落ち着いて臨めば大丈夫!応援しています👍

まとめ

大学院入試は不安がいっぱいだと思いますが、この記事で少しでも次のステップが見えたなら嬉しいです。

最後に簡単にまとめて終わりにしたいと思います。

<必要な手順>

  • 準備・調査
  • TOEIC
  • 研究室訪問
  • 出願書類準備・出願
  • 筆記試験対策
  • 面接・口頭試問対策

<スケジュール>

最後まで読んでいただきありがとうございました!みなさんが無事合格できることを願っています。
今回は院試までの流れを総合的にまとめたものですが、他にも詳しくそれぞれの項目の記事をあげる予定ですのでそちらもぜひ参考にしてください!

<お問い合わせ>

    ※お問い合わせ後のメールが迷惑メールボックスに入る場合があります。返信メールが来ない場合はそちらもご確認ください。

    ※こちらの記事は2024/9時点での記事です。入試の傾向や試験形式は変更する可能性もあります。また、東工大は東京医科歯科大学と合併して東京科学大学になる予定です。情報が変わる可能性が高いのでご注意ください。

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